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【投手の役割】 先発、中継ぎ、抑えの違いとは?

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投手の中にも役割がある

野球におけるピッチャー(投手)は試合の勝敗を左右する重要なポジションですが、投手の中にも実は先発、中継ぎ、抑えと役割分担があります。

それぞれの特徴と役割

先発投手、中継ぎ投手、抑え投手の特徴と役割をご紹介します。

先発投手

試合の最初から最低でも5回終了くらいまで登板し、失点を3点以内に抑えるのが先発投手の仕事です。
試合の序盤から登板する先発投手は守備のリズムを作り、チームの士気を高める安定した投球が求められます。

1回から5回終了まで登板するため、相手打順を2巡する程度の球数を投げなければなりません。
最近は投手の分業制が進んだ影響もあり、概ね100球程度で交代するケースが多いですが、いずれにせよ100球近い球数を投げ切るスタミナが必要となります。

先発投手は投球イニングが他の投手より多いため、登板した後は1週間程度は次の試合に登板しません。
NPBでは中6日、MLBでは中3日の登板間隔を空けて試合に出場します。

身体への負担が大きいため、休息と次の試合に向けての調整が必要となるからです。

先発投手は全てのボールを全力投球するのではなく、70%くらいのチカラで5回終了までを3点以内に抑える能力が求められるため、ピンチの場面でギアを上げていく能力も求められます。

5回終了まで投げ切り、自チームが勝っている場合は勝利投手の権利が付与されます。
その後、降板しても点数が追い付かれず試合終了となれば、先発投手に勝ち星が付きます。

中継ぎ投手

100球以上投げるスタミナがある先発投手も球数を重ねると疲れて球威や制球の乱れが生じます。
そこで、先発投手から引き継いで登板する投手が中継ぎ投手になります。

勝っている状況、負けている状況、ピンチの状況といろんな状況で登板する可能性があるため、精神的な負担の多いポジションではあります。

先発投手と違って登板は1イニングの場合が多く、1球目からエンジン全開で投げるスイッチの切り替えが求められます。

6~8回に登板しますが、2~3人の中継ぎ投手で投げ抜くケースが最近は多いです。

細かい条件はありますが…
先発投手が登板中に勝ち越し、そのまま継投して試合に勝った場合、救援投手としてホールドが中継ぎ投手に記録されます。

中継ぎ投手は1イニングのみ登板するケースが多いので、2連投や3連投することもあります。
だからと言っていくらでも連投していいわけではなく、概ね3連投を目途にするケースが多いです。
その選手の疲労度合いやチーム状況等を総合的に判断して登板数等が決定されます。

抑え投手

先発、中継ぎと継投して勝っている状態で9回に登板する投手を抑え投手と言います。

最終イニングの9回を0点で抑えて逃げ切りでの勝利を狙うためのポジションで、バッター3人を抑えて試合を終える能力が求められます。

中継ぎ投手と同様、1球目からエンジン全開での投球が求められますが、抑え投手は基本的に勝っている状況で勝ち逃げを狙うポジションなので、負けている試合では登板しません。
同点の場合はケースバイケースです。

勝ち逃げる前提なので、試合の流れを変えないような投球が求められます。
こんなの打てないよ…と思わせるような剛速球投手やとんでもない変化量の変化球を投げる投手が抑え投手を勤めるケースが多いです。

3点差以内で勝っている状況で抑え投手として登板し、そのまま試合に勝利するとセーブの記録が付きます。


今回は、投手の役割である先発、中継ぎ、抑えについてご紹介しました。
このブログでは、野球に関する情報を発信しておりますので、ぜひ他の記事もご覧いただければと思います。

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