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食品業界から製薬業界に転職して思ったこと

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ツバサ
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こんにちは!ツバサです!

2020年の秋に加工食品の業界から製薬業界に転職しました。

専門性の活かせる転職でしたので年収もアップした転職ではありました。

ただ一方で、給与以外に感じたことも含めて今回まとめてみました。

この記事を読んでほしい人

  • 食品業界の人
  • 製薬業界の人
  • 技術職で転職を考えている人
  • 異業界への転職を考えている人

給料はほとんどの場合、上がる見込み

食品と製薬では給与相場が異なります。

従って、よほど変な条件や企業に転職しない限り年収が下がることはないかなと思います。

年収が下がるとすれば以下の場合が考えられます。

  • スキルが活かせない異業種への転職
  • 大手企業から零細企業への転職
  • 役職付き社員なのにスタッフクラスへの転職

基本的に同程度のポジションへの転職であれば食品業界より製薬業界の方が給与水準は高いので年収が下がるケースは少ないかなと思います。

仕事が遅く、成果にならないケースが多いと感じる

あくまで僕の経験に基づくという前提にはなりますが、食品業界に居た頃に比べて仕事の進みがめちゃくちゃ遅いです。

遅いというか、よく言えば丁寧に進めるイメージですかね。

僕の場合は製薬ベンチャー企業でサプリメントの開発をしているのですが…サプリメントみたいな比較的ライトな商品であっても遅いなぁと感じます。

例えば、サプリメントの有効成分の安定性を改善する必要があるとしましょう。

食品原料や食品添加物の中で安定性が改善できそうな素材を組み合わせて処方を決めないといけません。

食品の開発をしている際は、添加物メーカー等に設計やスペックを(お伝えできる範囲で)伝えて、適当な素材を見繕ってもらって検討する流れになります。

その中でベストな素材を見つけ出してから最適化していく感じです。

最適化するというのは、組み合わせる素材は固定して作り方や加工の仕方を工夫してより安定性の高い状態を検討するイメージです。

混ぜる時や成形する時に酸素を抜いたり、窒素で置換したり、所定の温度で加熱したり…そんな感じです。

日本だと世界のスピードに付いて行けない

製薬と言っても、僕の場合はサプリメントや健康食品の開発なので医薬品よりはハードルが低いはずなのですが、臨床試験や薬効評価の試験で日本でやるのは遅いんじゃないかと感じています。

例えば、ある化合物が肩凝りに効果がありそうだとします。

その化合物を単離して製剤にまで仕上げた状態の薬についてはキチンと効果があるかどうか試験をしなければいけませんよね。

こういう効果をチェックする際、日本だったら細胞で試験してマウスでやってサルでやって…

何段階も試験をパスしてヒトでもOKとなってやっとの思いでリリースされるわけですよ。

ところがどっこい(笑)

あくまで1人の研究者目線で語るという前提にはなりますが…

海外の製薬系の開発って日本と同じステップ辿っているのかな?

そんなことをすごく思います。

どこの国とかは明言しませんが、昨今のコロナウィルスにしかり

明らかに海外の開発スピード速すぎない?って思うわけですよ。

ここで邪推なのですが、海外って日本と同じようなステップで臨床試験していないんじゃないか?

と感じます。

いくら海外の方がマンパワーがあるからってあんなに速く薬って開発できるの?って思ってしまいます。

最悪、かなりのフェイズをすっ飛ばしてやってんじゃないかなぁ…

となると、日本のやり方はコンプラ的には正しいと思います。

でも世界のスピードを考えると全然追いつけるようなものじゃないんですよね。

という感じで、日本のスタイルでは世界と渡り合えないんじゃないかなと感じました。

会社で実務を見ていてもそこは激しく感じますね…

大手製薬会社でないと生き残れないと感じる

最後は、大手じゃないと生き残れないと感じた点です。

僕も過去、大手の食品メーカーに勤めていました。

とは言え、大手食品メーカーから販売されている製品の原料には100%中小企業のメーカーさん、商社さん、代理店さん等が関与しています。

中小企業のこの原料じゃないとこの味、物性が担保できない!

食品の世界ではそんなこと普通にあります。
人気商品の味が落ちたという消費者クレームみたいなものってだいたい原料メーカーの都合だったりもします。

食品メーカーって素材の組み合わせを検討内容の中心にしているのでどうしても
「いい原料」に依存しがちかなと思います。

※もちろん、加工の技術も必要ですよ?(笑)

一方、製薬会社の場合、狙った化合物を生み出す検討が中心かなと感じていて、仕事の特性が異なるように感じています。

従って、原料の品質とかあんまり関係なくて、どれだけ効率的に目的化合物を生産まで持って行けるかって感じになってるような印象です。

となると、結局はマンパワーや設備力、内部留保が多い組織が強いということになります。

つまり大手企業です(笑)

言っちゃ悪いんですけど、製薬という業種でベンチャーなんて相当、資金力ないと厳しいです。

製薬ベンチャーに転職してめちゃくちゃ感じてます。

一定期間でスキルアップして次に転職するつもりなら全然アリだと思いますが、定年まで居るのは難しいと思います。

まとめ

如何でしたでしょうか。

今回は、食品業界から製薬業界に転職してココが違うなぁとか

ココ気になった、ココはこんな風に思った

みたいなポイントを記事にしてみました。

皆さんの仕事人生の参考になれば幸いです。

ツバサ
ツバサ

最後まで読んで頂いてありがとうございます!

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