
こんにちは! ツバサです。
僕が食品業界で働いていて
「コンビニの商品開発の仕事は絶対経験しておくべき!」
というのは強く感じています。
という訳で今回は、コンビニの商品開発について記事にまとめました。
はじめに、コンビニの特徴について説明します

コンビニは食品業界で最大規模のお客様!
規模の大きいお客様との仕事は、それだけで評価されやすいのです。
開発者目線でまずお伝えしたいのは…
コンビニ自体には、技術的な部署がありません。
具体的に言うと、研究開発部や製造部のような部署のことです。
したがって、自社の工場も所有しておりません。
コンビニの下請けのような会社で「ベンダー」という会社があります。
企画自体はコンビニ本部の人たちが決めていますが…
どういう設計にするか?製造できるようにするためにどうするか?というのはベンダーの仕事になるケースが多いです。
(全部とは言いませんけど…)

セブンイレブン本部が「卵にこだわったシュークリームを発売する!」
という企画を決定を受けて
全国のベンダーが企画通りの商品を開発し、製造までの仕事を請け負います。
僕が居た大手メーカーは原料サプライヤーのポジションでしたので
この例で言うと、シュークリームの材料(ミックス粉やクリーム等)を開発して提案していました。
企画は本部、実務はベンダーという構造上、場合によっては本部ではなくベンダーに商談したりもします。

いつ?、だれに?、なにを?、どのように?
提案すれば自社の製品が採用されるかを考えながら仕事するのが
コンビニ案件の難しいところじゃないかなと感じています!
大きな仕事なので成功すれば評価もされやすい
少し他の顧客とは異なる特徴を有するコンビニの仕事ですが、国内市場においてもその規模は最大級!
数量が多いカテゴリーは必然的に利益も大きなりやすいです。
結果として、社内における担当者の評価も上がりやすいということになります。
出世したい人は絶対コンビニ攻略の仕事に携わるべきだと思います。
採用されれば長くて3年程度は採用される大口顧客
一方、1回不採用になると事業部としても大きな機会損失に繋がります。

なんとなくですが…
各社、エース社員を担当者に据えているような印象です。。。
臨機応変な対応能力が磨かれる
コンビニの商品って毎週、新しい商品が発売されていますよね。
これだけ回転が早いということは、企画も商品開発も同じスピードで行われているということ。
このスピードに対応できるか出来ないかはコンビニ案件攻略において重要だったりします。
例えば…
来月からフルーツを使ったシュークリームの企画が決まってるとしましょう。
ベンダー側でも検討する必要があるので
「来週までにフルーツを挟めるようなレシピが提案できたり、シュー生地の変更できますか?」
こんなオーダーが割と普通に飛んできます(笑)
「来週までに」ということは今週中に処方検討からデータ取りしてサンプル作製までしなければいけません。

普通に考えて無理ゲーなんですよ…(笑)
ここで、最短ルートで検討して一発で目標品質に落とし込めるチカラが試されます。
今回の例で言うと
フルーツを使うので酸性の果汁に対応できるレシピに変更しつつ、ベンダーの生産ラインで負荷にならないような設計にしなければなりません。
ある程度の開発経験を積むと、打ち手としては複数思いつきます。
ただし最善手を選んで一発で決めるとなるとマジで難しかったりします。。。
こんな感じで対応力がコンビニ案件には必要不可欠ですので、是非とも経験してスキルアップに繋げてほしいなと思います。
もちろん、製品が採用されていた場合であっても技術的な(無茶苦茶な)質問に秒で回答できるくらいの専門性も必要です。
「総合的な対応力」こそ、コンビニ案件で最もスキルアップできる能力の1つだということです。
あとがき
如何でしたでしょうか?
コンビニ案件は数量が多さから、現状の食品業界では大口顧客に位置づけられています。
そのため利益も大きく、仕事が成功すれば社内で評価されること間違いなしでしょう!
スピード感のあるコンビニの商品サイクルに対応できる能力も獲得できます。
研究室で研究しているとなかなか味わえないビジネス感覚を持ちながら商品開発する経験は将来的に大きな財産になるはずです。
もちろん僕もそう思いますし、転職活動でも高く評価してもらえたポイントでもあります。
ビジネス感覚と技術を融合させた仕事の仕方は、異業種であっても評価されるスキルです。
チャンスがあれば是非、みなさんもコンビニの商品開発にチャレンジしてほしいと思います!

最後まで読んで頂いてありがとうございます!
他の記事も是非読んでくださいね~♪
コメント