
こんにちは! ツバサです。
この記事では、約7年間大手メーカーに勤めて
ココはちょっと嫌だったなぁと感じたところについて掲載しています。
今回の内容も一般的な勤務条件に関する内容ではなく
技術系の職種として入社した僕が感じた大手メーカーに勤めて嫌だったことを紹介したいと思います。
コストの壁がいつも越えられない

コスト問題は日常的につきまとう問題でした。
特に食品業界はこの傾向が強く、コスト面にシビアだと感じています。
製品を開発する上で、目標原価というものが設定されるはずです。
この製品は500円以内の原価で設計できるようにしよう!
みたいな感じです。
僕の経験では…と言うか食品業界の特徴だと思いますが
この目標原価がいつも越えられない…(笑)

510円だとなんとかスペックを満たす設計ができるんだけど
500円で設計するとどうしてもスペックが足りない…
大体こんな会話がいつも営業部署の人と繰り広げられていました(笑)
競争が激しいのか薄利多売のせいか…食品業界は特にコスト面がシビアだったように感じます。
また、製品開発していると
自分の生み出した技術を製品に導入してみたい
という気持ちが芽生えることもあります。
世界初の技術かもしれない自分の成果をスペックインすることで
市場で大きく評価されるかもしれないですからね!

こういう時も大体の場合
コストがダメで新技術を導入できず
場合によっては競合他社に敗れてしまう…
なんてこともありました…
僕の居た業界は寡占状態に近いような状態に近かったのでコスト競争が激しかったです。
大手vs大手という構造だとどうしても価格勝負になりやすいのです…
営業担当者のスキルに製品の採用率が依存することが多い

これは同業者の皆さん、結構共感して頂けることじゃないでしょうか(笑)
僕はコンビニ案件を多く担当していたこともあったので、コンビニ特有なのかもしれませんが…
BtoBの食品業界で製品開発していると、不思議な現象が起こります(笑)
ある事情があって、競合品よりもスペックを下げて提案しなければならないケースがあったとします。
スペックが低いにも関わらず、採用を勝ち取ってくる…場合があるんですよ?(笑)
僕が携わっていたとある乳飲料素材の場合、こんな感じです。

なんで乳脂肪10%配合の他社品に
乳脂肪5%の製品を提案して採用になるんだよ(笑)
もちろん、逆にこんなケースもあります。

乳固形分が10%の開発品を提案して
事前のコンペでは内々定まで貰っていたのに
乳固形分5%の競合他社品負けちゃったの!?
まぁ…いろんなケースを経験してきましたが
特にコンビニは技術的なフィードバックが少なかったので
技術の開発なんかしても意味ないじゃないか…
なんてネガティブなことを思ったりもしていました…
結局は取引先と営業担当との相性だったり、好みみたいな要素も大きかったみたいです(泣)
研究業務以外の仕事の方が多すぎる

社内業務として、日常的に嫌だなと思っていたことですね。
僕は研究職として勤務していたのですが、研究所が工場の敷地内にあったので
工場レベルの安全活動や3Sを仕事として行うことを要求されていました。
確かに安全に実験するために、安全活動は必要だと思います。
ただし、これを実際の製造現場と同じレベル感でやるのは如何なものかとも思います。
実験は基本的に初めて行うことの繰り返しです。
それなのに、作業を標準化するような事務作業や書類作成が発生したりしていて
これが研究活動の支障でしかありませんでした…(笑)
他にも、内部監査や外部監査の対応といったコンプライアンス系の仕事もあったりしました。
こういうのも必要な仕事だとは思うのですが
関係者だからという理由だけで監査に出席しなければならなかったりしました。
大手企業特有なのかもしれませんが、こうした研究以外の仕事も多かったので負担は大きかったです。
昇進するためには技術職を辞めなければいけない

これが僕にとって、一番イヤなことでした!
もし、皆さんが理系の大学を卒業して技術系のお仕事に就いているとしましょう。
僕の居た大手企業では、40歳頃を目処に管理職昇進試験を受けることができました。
管理職になると完全に経営側に入ってマネジメントに専念しなければなりませんでした。
ここまで積み上げた技術者としての経験やスキルを全て捨てて経営に専念しろ
ということです。
これがどうしても理解できなかったんです。
管理職にならないと評価されないし、給与も上がらない。
管理職になる代わりに今までの経験、スキルを捨てなければならない。
これって本当に正しいことなのか?とずーっと考えていました。

そんな感じで元研究の先輩たちが下手な経営をするので
うまく行かないんだろうなぁ…って感じてました。
経営は経営のプロに任せればいいと常々感じていたのですが
残念ながらその文化はなかったようです。
高すぎる専門性があればそのようなサラリーマン文化に巻き込まれなかったのかもしれません。
その当時の僕の会社で学び続けてもそんな高い専門性が習得できるとは思えず…
技術職を極めた先に閃いたアイディアを元にビジネスにつなげる流れの経営ならまだしも…
でも、元居た会社自体は大好きなので…
転職したベンチャー企業で高い専門性を習得していつかで戻ってやろうと思っています!
あとがき
いかがでしたでしょうか?
今回は、大手メーカーの研究・開発に携わっていた僕が嫌だったことについてまとめました。
僕にとってはネガティブな内容になってしまいましたが
これを読んでいるあなたにとっては長所を活かせる環境なのかもしれません。
安心して勤められる点は大企業にしかない魅力です。
技術系のお仕事に興味のある方は是非参考になさって下さい。

最後まで読んで頂いてありがとうございます!
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